カーテンの縫い合わせ、はぎ合わせ
インテリア用の織物はだいたい横幅が100〜150cmで、ヒダをつけたりして縫製する製品は、とてもそんな横幅ではまかなえませんので、布地を継ぎ足して、大きな1枚にしてから製品に仕上げます。
ですのでオーダーは、よほど横幅の小さいものでない限り、洋服の脇や腕の部分に縫い合わせが入っているのと同じように、はぎ合わせ、縫い合わせが入ります。
こちらは1.5倍ヒダですが、ヒダの山の部分に、はぎ合わせ、縫い合わせが来ている例です。
ご注文いただいた生地内で製品を作るのですが、生地量が十分にあれば、縫い合わせはなるべく目立たない位置=ウェーブの谷間に来るように加工します。生地量がギリギリで、位置合わせができる量が無いときは、ウェーブの山の部分に来てしまうこともありますし、たまたま谷間に来ることもあります。生地量にゆとりがあるか、ギリギリなのかはご注文ごとの生地巾と製品サイズとの組み合わせで決まるので、何センチだったら、というようなご説明はできません。
特注で、はぎ合わせ、縫い合わせの位置指定
谷の部分に縫い合わせを持ってくる位置指定のご注文を特注で承っています。ヒダの山の位置に縫い合わせのラインが入るよりは、谷の部分にあるほうが目立ちにくくなります。
位置指定するために、通常より多くの分量の生地が必要になり、それにともない加工代も上がりますので(加工代は生地量に比例です。)、通常より20〜30%ぐらい価格は上がってしまいますが、製品の美しさは上がります。
同じ谷間でも、ヒダの谷が深いほど目立たなくなりますので、谷間指定した場合の目立たなさは、2倍ヒダ>1.5倍ヒダ>ワンタック(約1.2倍ヒダ)となり、ワンタックでは隠れるというようにはなりません。
そもそものご注文のサイズと生地量との組み合わせで、たまたま生地量にゆとりが十分にある場合がございます。その場合は、特注料金なしにご指定いただけます。
また、ヒダをつけないフラットは1枚の布の状態を見せるタイプのデザインですので、縫い合わせのラインはそのままバッチリ見えますし、谷に隠すということができません。位置を指定する場合には、真ん中にとか3分の1のところにというような指定となります。