カーテンの選び方、色合い、色

色のイメージ

カーテンの選び方

カーテンを選ぶときに何から考えますか。まずは値段からというのはありますが、色、柄、生地の遮光度、またはぱっと見たときの印象、自身の好みでしょうか。

インスピレーションがぴたっと合って、これだっというものを見つけられたら嬉しいですが、そんな時でもちょっと引いて、部屋全体のこと、またこれからのインテリア作りのことを頭に描いて判断しましょう。例えば洋服だったら気に入った洋服でも毎日着るということはないですし、また買ってみたけれどいまいちだった場合でも、取りあえずタンスにしまって、そしてたまにはこんなのもという時に思い出して着ることができます。 でもカーテンは、一度買ったら数年はずっとそれを見続けて暮らすことになります。疲れて帰ってきて、ほっとする時に視界に入るカーテンが「しまった」と思うものだったらイヤですよね。

ということで、そうならないためにも重要なことは、もちろん自分で気に入っているカラーや柄かという点と、その空間、その場に合ってるか、溶け込めるかという点になります。しかもそれはただモダンなタイプだからモダンなもの、和風だから和風というだけでなく、床壁天井の色、窓や扉の枠の色、手持ちの家具の色やスタイル、これから買う予定の家具の色やスタイル、それら全部を頭の中で縮尺して、そのひとつとしてカーテンを思い浮かべると、自然とコーディネートされています。

調和させるのに最も重視するのはカラーになりますが、生地の素材感も重要で、光沢でいくかマットでいくか、光沢でもキラキラのゴージャスタイプでいくか、大人しい方でいくか、またざっくりしたラフな感触のものにするかなど、生地自体の持つ性質も作りたいインテリアとマッチングさせることも忘れなければ、さらに上級の組み合わせになります。

このコーディネートが上手くいけば、リーズナブルな生地で作ったカーテンだとしても、トータルで高級感を出すことができます。逆にとても高い生地で高級カーテンを作っても、空間との調和が足りないとそれだけが浮いて残念インテリアになってしまいます。

お金持ちの家で、ひとつひとつのインテリア製品は高額なものばかりなのに、全然かっこよく見えないケースがありますが、それはひとえにコーディネート不足、コンセプトの絞込み不足が原因です。


サイズはオーダーでしたらぴったり合わせて作ることができますが、既製品の中から選ぶときでもなるべく豊富なサイズのあるものか、イージーオーダーのように部分的に選べるものから購入したほうがいいですね。

長さは、床まである掃きだし窓という窓で、かつカーテンボックスがついている場合は、上も下も制限がありますのでしっかり測って間違いのないようにオーダーする、または購入してください。

ファブリックスのカラー

カーテンの色は全体のインテリアを決定づける重要な要素です。高級感は二の次で、予算だけで選ぶ場合もあると思います。

そんな時は、とにかく色あわせを忘れずにやってみてください。他のインテリアとカラーの調和が取れていれば、ファブリックス自体のクオリティが少し貧弱でもトータルでは上手なインテリアになります。

またそんなときには模様は選ばないようにして、色無地でいくのもお勧めしたいと思います。リーズナブルな布地の模様はなかなか納得のいくものがありません。かえって全体のイメージを落としかねないので、さっぱりシンプルに無地を選んでカラーコーディネート1本に絞ったほうが決まりやすいです。

広く見える色

最も広く見えるのは、周辺と同色、同化して見える色で、だいたいクロスの色は白っぽいと思いますので、カーテンも自動的に白っぽいものとなってきます。薄いベージュやアイボリー、黄色がかった白あたりが一般的にコーディネートしやすいでしょう。

ホワイトのファブリックスが人気なのもうなずけるところです。

それ以外でいくならオレンジ色、黄色、赤などの暖色系の膨張色と青や青緑のような寒色系の収縮色を意識してみるのもポイントです。

家具や内装とのバランス

家具との色のバランスももちろん大事ですね。

もし可能であれば、ソファーとカーテンを同時に決められることができたら両方の色合わせをすることができるので、バッチリ決まります。両方とも部屋の中で占める色の面積が広いので、その2点でイメージが決まります。

テーブルや椅子や収納家具などはだいたい木の色ということになってきますので、大きく色合わせをするわけではありませんが、無垢のようなナチュラル系でいくのか、標準的な茶色で合わせるのか、またはこってりとしたこげ茶色を主体にするのかでも違ってきますし、それによってカーテンのトーン、明るさの度合いを決める判断材料にもなりますね。

家具とのコーディネートだけでなく内装材もその流れで見ればいいですね。内装材は、最も大事な床、壁とドアやドアの回りの木のところや壁の下のところにある巾木など、部屋の木の部分になります。何気ない細かいところの木の色も薄い系統でまとめてあるか濃い色になっているかを忘れずにコーディネートしましょう。